孫子

海音寺潮五郎孫子 (講談社文庫 か 1-1)を読んだ。
孫武は、達観した老子の思想を背景にした、戦争の観察者であるつもりが、
伍子胥に引き出され、その達観した思想から伍子胥と違い、平穏な最後を遂げる。
孫臏は、その出自の良さと才能から友に疎まれ、人間くさい欲により罠にはまり、
その友に復讐する過程を描く。
孫武の解釈は結構新鮮。たぶん、こんな解釈はもうされることは無いかも。